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牛久市 ひたち野うしく そうだ耳鼻咽喉科クリニック|耳・鼻・のどの病気や症状、補聴器、花粉症の予防、予防接種など

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花粉症治療と対策

現代社会において、日本人の約10%の人々が花粉症であるといわれており、その花粉症患者の大半がスギ花粉であるといわれております。

その現代病ともいえる花粉症にどのように対処すればよいのか花粉症治療から予防法とその対策ご紹介いたします。

花粉症の治療

現在花粉症の治療は、「鼻アレルギー診療ガイドライン~通年性鼻炎と花粉症」を参考に行われています。花粉症の症状を抑える対症療法には、点鼻・点眼薬による局所療法と、内服薬による全身療法を行います。

内服薬による全身療法

最もよく使われている内服薬は、「第二世代抗ヒスタミン薬」です。市販の「第一世代抗ヒスタミン薬」は鼻炎の風邪薬の成分で、くしゃみ・はなみずを止めますが、眠気が強く口が乾き、緑内障や前立腺肥大のある方には使えません。

「第二世代抗ヒスタミン薬」はこれらの副作用を軽減した物で、ほとんど眠気のない物や他の疾患・内服薬との飲み合わせに心配のないものなどがあります。

服用方法

軽症では症状が出てから内服しても効果がありますが、毎年中等症以上の方では症状が出る前から内服開始して花粉の季節終了時まで続けると効果が高いので、初期治療として花粉飛散開始の二週間前から始めるのが一般的です。

いままで我慢を重ねどうしても辛い時だけ眠くなる薬を購入していた方には、飲みやすく副作用の面でもより安心な薬をお勧めします。

その他の内服薬と局所療法

 内服薬には他に「ロイコトリエン拮抗薬」「トロンボキサンA2拮抗薬」など鼻閉に効果が高く眠気もほとんど無い物があり、症状や効果により使い分けられます。

「ステロイド薬」は、強力な抗アレルギー・抗炎症作用をもちますが、内服薬の全身投与では多くの副作用があり、ときに重篤なものもあるので、鼻噴霧用の点鼻薬として局所投与が勧められます。

鼻噴霧用の局所投与されたステロイド薬は鼻粘膜で強く確実な効果があり、その後は吸収されにくくすぐに分解されるため一年以上の連用でも全身的副作用の心配は少ない。効果は約1日で出る。鼻閉にも有効などの特徴があり、軽症から他の内服薬と併用する鼻噴霧用の点鼻薬として用いると効果的です。

点鼻薬

市販の点鼻薬には点鼻直後すぐにスーッとするものが多くあり「血管収縮薬」が含まれているので注意が必要です。
「血管収縮薬」は連用すると有効時間が短くなり大量に使わないと効かなくなりかえって鼻閉が強くなります。

薬物性鼻炎といい治療は困難なことも多いので、1日1~2回・1週間以内の使用を目安に中止して「鼻噴霧用ステロイド薬」点鼻や他の内服薬に切り換える事を勧めます。

花粉症の対策

「ステロイド薬の筋注」を受けている方がいます。花粉症の予防注射と称して1回の筋肉内注射で1ヶ月以上もつと口コミで広まったりしていますが、一般的な「内服ステロイド薬」の40錠~80錠相当が1回で注射され数週間にわたって徐々に全身に拡散するものなので、ステロイド薬の全身的副作用の問題から鼻アレルギー診療ガイドラインでは「望ましくない」と記載されています。耳鼻咽喉科やアレルギー専門施設ではほとんど行われておりません。

「鼻噴霧用ステロイド薬」点鼻と他の内服薬でも制御できない最重症難治症では「内服ステロイド薬」を投与することがあります。もちろん全身的副作用への注意が必要ですし花粉飛散ピークに合わせて短期間の使用にとどめます。花粉飛散パターンからは1回のピークは3日間程度で1シーズンに数回はあるようです。

「内服ステロイド薬」と「第一世代抗ヒスタミン薬」の合剤がよく用いられていますが、「第一世代抗ヒスタミン薬」成分による眠気などの副作用にも注意が必要です。